心理的偏向について(その2)

トレーダーYです!

前回は、心理的偏向について、「人は、(意外にも)合理的に行動しない」ということを書きました。人間的な性格、つまり、「できることなら損をしたくない」という気持ちが、評価益は早々に利食ってしまいたいという欲望へ人を走らせ、一方で評価損をどんどん膨らませていく理由になります。そういう意味で言うと、人間は、本質的に相場で損をしやすい動物なのかもしれませんね。

「売りが売りを呼ぶ」といった表現があるように、マーケット参加者の多くが人間だからという理由で見られる現象も起きます。本当なら、価格が下がれば買いたい人が増えてそれ以上の価格下落を妨げるハズなのに、値段が下がると評価損に耐えられなくなった買い手がさらに売りを持ち込むという状況ですね。

システムトレードは、人間の人間である所以、つまり、人間らしい正確を排除するという点で、画期的なものなのですよ。